3D歯科 のデジタル歯医者入門

最小限の費用と努力で最大限の恩恵を受ける歯科デジタル活用術

このブログで紹介されるリンクの一部はアフィリエイト広告を含みます。 リンク先での購入者に方には影響はありませんが、ブログ運営者に広告収益が入ります。

デジタルデンティストリーを導入しやすくするために①(とにかく取得しておこうgBizID)

こんにちは。

3D歯科 です。

 

4月になりました。

今月は4回にわたり、デジタルデンティストリーを導入する足掛かりとなる

補助金助成金の活用方法!?についてご紹介します。

4月の内容は完全な私感であり、情報を活用する際は必ず先生方自身の判断にてお願いします。

よろしくお願いします。

 

補助金助成金の活用を考えよう

デジタル機器を導入する際、まずそのシステムを扱えるかという

技術や知識などの他に、ハードルとなってしまうのは

どうしても導入価格の高さ、またランニングコストについてです。

 

3D歯科 は絶対に口腔内スキャナーの導入をした方がいいと考えていますが、

導入価格は200万円以上、どのようなモデルでもランニングコストを含めて

280万円以上は見ておく必要があるのではないかと思います。

 

3D歯科 は現在、リングマシンは使用していませんが

ジルコニア補綴を想定すると、運用には500から650万円ほど

最低限想定しておく必要があると思います。

個人的にはジルコニア焼成(シンタリングファーネス)も必要であり、

かなり数をするのでなければ技工士さんへ外注した方がクオリティも担保でき

機器の保守やランニングコストもかからず良いかな、と考えています。

 

CTも、低価格でも450万円以上、ブランドものでは倍近くになるでしょうか。

マイクロスコープなども高額な機器です。

 

このような機器機材を全て購入し、医院で賄おうとするとどうでしょうか。

どうしても患者さんへ提供する補綴(または自費の治療技術)に金額が上乗せされるはずです。

今現在、かなりの患者数を抱えておられる先生であれば良いでしょうが、

一般的な診療室では、コストを上乗せすると患者さんが自費治療を選択しにくく

結果的に投資額を回収しにくくなるというジレンマがあるのではないでしょうか。

 

そこで、提案したいのは補助金助成金の活用です。

これらは胴元の違いや目的の違いはありますが、とにかく先生方が機器を導入する際に

その一部または半額程度の金額を補助してくれる、という素晴らしい制度です。

 

3D歯科 もプライムスキャン導入は半額の補助を受けましたし、

それ以外の機器導入でも一部の補助を受けています。

今後の設備投資計画でも、積極的に補助を活用していく予定です。

 

法人格では利用できないものも多いですが、

個人の歯科診療所の先生が大半でしょうから、ぜひ活用を考えてはいかがでしょうか。

 

 

補助金助成金の種類

歯科が活用できる補助は限られています。

コロナ禍で有名になった持続化給付金などもありますが、売上に制限がかかるものや

そもそも医療業界は活用できない補助もたくさんあります。

詳しくは社労士の方や税理士の方などに譲りますが、とにかく売上制限などがなく、

努力次第で活用しやすいのは以下の通りです。

 

働き方改革推進支援助成金

基本的に機器導入などの際に100万円が補助される、助成金です。

助成金は要件を満たしていれば必ず給付されるので、取り組みやすいと思います。

具体的には従業員の雇用環境を改善するための目的で、就業規則や有給取得などを

スタッフのために整備すると給付されます。

 

・ものづくり補助金・IT導入補助金

なんといっても補助割合が大きく、基本的に半額補助されます。

IT導入補助金はいわゆるソフトウェアが対象で、補助対象のシステムがあらかじめ決まっています。(ソフトのベンダーがIT導入補助金に参加していないとダメです)

ものづくり補助金は基本はどんな機器でも、1000万円まで半額補助されます。

ただし、助成金と違いコンペのような形式になっており、事業計画を作り

審査の方々の目に留まらなくては補助対象になりません(採択されません)

金額が大きいものを導入したいが、焦らず1−2年計画で考えているようであれば

トライする価値は大いにあります。

 

まずは取得しようgBizID

さて、先生方がここまで読んで、頑張ってみようかなと

少しでも考えたらまずやるべきことは、gBizIDの取得です。

これが何かはわからなくても、とにかく申請だけは1日も早く行っておくべきです。

申請から2−3週間待たされる上、これがないと補助金助成金申請の土俵にも立てません。

 

とにかくやってみましょう

gbiz-id.go.jp

よくわからなくても良いので、gBizIDプライム(ジービズIDと書きます)というものを申し込みます。

ここで日本らしさが垣間見えますが、デジタルで全て完結できるはずの手続きは

非常にアナログな手続きが途中で必要になります。

ジービズID取得において電子申請したのちに、なんと申請書を印刷し、押印し、郵送します。

それを相手はペン書きで添削し、必要ならば送り返してくれます。

さすがはファックスが今も活躍している国です。

 

補助金助成金は電子申請できますが、採択されると

その後の手続きは書類を紙で用意することを求められることもあります。

100ページ以上の書類を印刷し、説明会に参加するということもあります。

ですがとにかく、先生方のために補助してくれるのですから、ここは胴元の指示に従いましょう。

 

f:id:digitaldentistry:20220407141739p:plain

プライム会員を申し込みます。

補助金関係でよく出てくる「押下」は単にクリックすればOKです。

 

f:id:digitaldentistry:20220407141737p:plain

プリンターやスマホは必須です。

それ以外に、印鑑証明のある、個人事業主ならいわゆる実印が必要です。

準備しておきましょう。

 

一般的な会員登録と同様に、必要事項を入力し、申請書を作成し、印刷します。

申請書類は必ず、コピーした上で、原本を送付します。

f:id:digitaldentistry:20220407141733p:plain

 

記載にある通り、2週間以上の日数が必要です。

これが補助、助成金のスタートしてすぐ・締め切り前ギリギリは混雑し

1ヶ月近く待たされる・締切に書類作成が間に合わないということも考えられます。

f:id:digitaldentistry:20220407141730p:plain

 

 

まとめ

今回は補助金助成金を考えた際にまず行っておくことを紹介しました。

次回以降は、完全に私感ではありますが、申請する際のポイントも簡単に記載します。

また、不定期更新のnoteの方では、実際に採択されるために抑えておいた方が良い!?という

大事なことをまとめるほか、必要に応じて申請書の相談も受けられるようにしようかと画策中です。

 

 

今回の内容は以上になります。

長い文章でしたが最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

3D歯科 では、毎週木曜日にデジタルを利用した臨床のアイディアを

少しずつ更新していきます。

 

note.com

↑こちらでも不定期に動画付きのデータを更新しています。

STLはブログで配布できませんが、noteであればダウンロードできます。

よろしければ見ていただけると嬉しいです。

 

先生がたの臨床に少しでもお役に立てていただければ嬉しいです。

今後とも 3D歯科 をよろしくお願いします。