3D歯科 のデジタル歯医者入門

最小限の費用と努力で最大限の恩恵を受ける歯科デジタル活用術

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デジタルデンティストリーを導入しやすくするために②(働き方改革推進支援助成金の準備と対策)

こんにちは。

3D歯科 です。

 

4月になりました。

4月といえば新年度。新年度といえば補助金助成金の公募要項が発表となります。

毎年ぜひ確認するようにしてみましょう。

 

今月は前回より4回にわたり、デジタルデンティストリーを導入する足掛かりとなる

補助金助成金の活用方法!?についてご紹介します。

改めて、4月の内容は完全な私感であり、情報を活用する際は必ず先生方自身の判断にてお願いします。

 

前回は必須となるgBizIDの取得方法について記載しました。

digitaldentistry.hatenablog.com

 

今回は助成金の内容、特に働き方改革推進支援助成金のさわりをご紹介します。

よろしくお願いします。

 

働き方改革推進支援助成金

さて、助成金のご紹介です。

コロナ禍で有名になりましたが、助成金交付金のような意味合いが強く、

条件が合って書類がきちんとできていれば、給付されます。

 

さまざまな種類があるのですが、おすすめは働き方改革推進支援助成金です。

これは事業での収入などは関係なく、事業所内人数が10人以下で優遇されやすいです。

そのためいわゆる歯科医院が取り組みやすくなっています。

 

働き方改革推進支援助成金は目的が、労働者の待遇改善という色が強く、

労働基準法に則って対策を行なっていく必要があります。

この取り組みは、助成金を給付してもらうためだけでなく、衛生士さんを雇用する際に

勤務条件を改善することで、採用しやすくすることもできると思います。

 

給付金額は100万円、と考えてください。

これは書類さえ整備すれば現金をもらえる、というものではなく、

働き方改革を行うための高額な機器導入をする際に一部を補助できるというものです。

 

導入する機器は、業務の改善(生産性の向上)を行うものなら原則、

どんなものでも構いません。口腔内スキャナーなどもOKです。

ハードルを下げてデジタルデンティストリーを取り入れられます。

 

 

働き方改革推進支援助成金の注意事項

先生方の医院によっては、この助成金も今年と来年でじっくり準備が必要になるかもしれません。

ある程度の規模で社労士さんが出入りしているところであれば問題ないでしょうが、

必ず確認すべき点がいくつもあります。

 

36協定

まずは、今年2022年4月1日以前に、36協定をスタッフと結んでいることです。

これが初めの難関(?)であり、小規模な医院では整備していないところもあるかも知れません。

その場合は残念ですが、助成金を利用できるのは来年度となります。

ただし、ここで諦めてしまうと来年4月に後悔します必ず準備はやっておきましょう。

 

機器の導入は助成金の交付が決定してから!

これは助成金補助金に共通です。

今デジタル機器を導入したい、欲しいから助成金を使いたい!

その気持ちはわかりますが、機器の導入後は補助を受けられません。

必ず、見積もりの段階で止めておきましょう。

 

この見積書作成は、見積書有効期限を年末や来年3月末としてもらい、

助成金交付手続きがもし難航しても対応しやすくしておくことも必要です。

また、見積書は正式な文書としてコピーを提出します。

宛名や医院名、代表名は正式なものとして、見積書内に怪しい記載は入れないように

業者にはお願いしておきましょう。

 

就業規則の整備

これが助成金全般の目的でもあるのですが、就業規則を整備する必要があります。

スタッフ10人以下の診療所(ほとんどの先生のところがそうではないかと思います)

では監督署に就業規則を届け出る必要もありませんので、

就業規則や労働条件通知書を整備できていない!?というところもあるかと思います。

 

ですが、この辺りがしっかりしていないと衛生士さんの新規雇用で

せっかくのチャンスを逃してしまうこともあるかも知れません。

ぜひ助成金をもらうため、だけではなく、純粋に医院のために、

就業規則をしっかり作っていきましょう。

 

よろず支援拠点に相談しよう

さて、就業規則といっても1から自分だけで作る必要はありません。

また、助成金をもらうためにも、押さえておくべきポイントがあります。

 

そのため、プロの方に相談しながら進めるのが1番楽です。

その際に、補助金助成金支援をうたっている業者や社労士ではなく

よろず支援拠点をまず利用しましょう。

商工会議所に相談するのも非常に有効です。

yorozu.smrj.go.jp

基本的に無料で相談でき、ありがたいアドバイスをいただけるはずです。

就業規則を完成させた後に、助成金の交付申請書を提出するまでに

確認してもらうのもいいかも知れません。

 

注意点として、補助金助成金専門の業者は恐ろしく高額な手数料を取られる可能性がある

ということを覚えておきましょう。

100万円の助成金をもらうのに、20万円の手数料などというのもザラです。

 

先生方の時給が仮に時給1万円としても、働き方改革推進支援助成金

20時間も費やすことはありません。初めてで調べながらで時間がかかっても

せいぜい10時間位ではないでしょうか。

また、一度自分でやってしまえば来年度もノウハウがあるので助成金を取りやすい

という、自前で行う大きなメリットがあります。

 

まずは臆せず、よろず支援拠点や商工会議所に助けを求めてみましょう。

 

まとめ

さて、今回は働き方改革推進支援助成金のさわりについてお話ししました。

この助成金は労力と助成額を考えるとコスパが良いのでぜひ取り組んでみましょう。

 

次回は働き方改革推進支援助成金のおすすめするコースと、

書類製作のポイントを簡単にまとめようと思っています。

月末の4月28日は、ものづくり補助金のさわりをお話しする予定です。

 

デジタルデンティストリーを医院に取り入れる上で、

補助金助成金を上手に活用して、導入のハードルを下げられるように頑張りましょう。

 

今回の内容は以上になります。

長い文章でしたが最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

3D歯科 では、毎週木曜日にデジタルを利用した臨床のアイディアを

少しずつ更新していきます。

 

note.com

↑こちらでも不定期に動画付きのデータを更新しています。

STLはブログで配布できませんが、noteであればダウンロードできます。

よろしければ見ていただけると嬉しいです。

 

先生がたの臨床に少しでもお役に立てていただければ嬉しいです。

今後とも 3D歯科 をよろしくお願いします。