3D歯科 のデジタル歯医者入門

最小限の費用と努力で最大限の恩恵を受ける歯科デジタル活用術

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デジタルデンティストリーの新技術紹介①Medit Link Mac対応バージョン

こんにちは。

3D歯科 です。

 

 

前回はデジタルデンティストリーに取り組むために、

本格的なソフトながら低価格なBlender for Dental(B4D)について、

Medit Link(基本無料のソフト)との比較についてお話ししました。

 

digitaldentistry.hatenablog.com

 

今回から1ヶ月は日進月歩のデジタルデンティストリーの中でも

新しい技術やソフトなどの中で導入しやすく効果の高いものを紹介していきます。

宜しくお願いいたします。

 

 

Medit LInk Mac

今までも 3D歯科 でも書きましたが、

Medit Linkは非常に扱いやすく優れたソフトですが、

Windowsしか対応しておらず、 3D歯科 がおすすめしている

CADを行うのに必要十分なパソコン、m1搭載MacBook Airでは使えませんでした。

 

ですが、先日Meditよりお知らせが届き、Mac対応を計画した上での

ベータテスターを募集しているとのことでした。

 

Medit Linkはデジタルデンティストリーのデータを一箇所で管理できる

ハブのようなソフトに進化しており、現在だけでも

スキャン・過去データとの比較・3Dプリント模型製作・スマイルデザイン・テック製作

などということがこのプラットフォーム上で全て行うことが可能です。

 

Mac対応ベータ版Medit Linkでは、限られたモジュールのみ対応していましたが

Medit Designと、模型作りを行うModelBuilderは十分にベータでも稼働したので紹介します。

 

Macで歯科ソフトが動く意義

先生の中にはパソコンは昔からWindows、ディーラーに進められるソフト対応のPCを導入

そういった方も多いと思います。

3D歯科 は大学からMacに傾倒しているのでバイアスがかかっていますが、

歯科用ソフトなどの専門的なソフトがMacで動くことは大きなメリットがあります。

 

それは、メーカー開発側と手元のパソコンの環境が一致することです。

口腔内スキャナーをつなぐためのパソコンは非常に高スペックが求められます。

ですがその動作要件を満たしていても、接続する機器や環境により

相性問題で動作がもたついてしまうこともあります。

 

また高スペックなパソコンはそもそも発売されておらず、Bootで組んでもらう必要が

出ることもあります。正直いって面倒です。

 

Macであれば、ソフトに記載の動作要件を満たすマシンを購入すれば、

それだけで安定して間違いなく動きます。

 

Medit LinkのMac版も、こちらのようなm1 搭載のMacBook Air

全くもたつかずにModel builderを動かすことができました。

 

MeshmixerもChiTuBoxも、Blenderもm1 Macで十分に駆動します。

それでいてWindowsのCAD用に組んだPCよりも大幅に安価です。

 

 Medit Link for Macの運用イメージ

口腔内スキャンは現在のところ、メーカー指定のWindows PCと接続したり

PrimeScanのようにスキャナーと専用PCが一体型になっている形になっています。

 

Medit Linkもi500やi600、i700などのスキャナーを接続するのは

Windowsになっています。

ですが、今回のMedit LinkのMac対応により、スキャン自体も

Macに接続してスキャンできるようになるようです。

 

そうするとMac(しかも低価格なm1搭載MacBook Air)を接続すると

どんな環境でも使用できるので、最近増えている、技工士さんが口腔内スキャナーを導入し

歯科医院に一時的に貸し出しをして自費技工を模型レスで作成するという取り組みにも使用できます。

 

何よりもメーカー指定のPCを使用する必要がなくなるため、

悪しき伝統であるPCの保守料も不要、OSのバージョンアップで買い替えを進めてくるという

恐るべきアコギな営業をされることがなくなります。

 

おそらくは今後5年で口腔内スキャナーは大きく値崩れするでしょうから

ドクター1人あたり、衛生士1人あたりで1台に口腔内スキャンを準備し

それぞれMacをユニットに備え、口腔内写真やX線画像も含めて患者説明する

一連の流れが1つのシステムで可能になります。

 

場合によりそのデータを、先生の自宅のMacBook Airとデータを同期するのも

iCloudや、ウェブ経由で同期しているMedit Linkを使用すると楽々になります。

 

まとめ

今回はMedit LinkがMacに対応するという、

一部の先生のみが非常に喜ぶニュースを紹介いたしました。

 

3D歯科 としてはMedit Linkのために、ハイスペックなWindows

仕方なく購入しようかと思っていたので、非常に嬉しいです。

 

今回の内容は以上になります。

長い文章でしたが最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

3D歯科 では、毎週木曜日にデジタルを利用した臨床のアイディアを

少しずつ更新していきます。

 

note.com

↑こちらでも不定期に動画付きのデータを更新しています。

STLはブログで配布できませんが、noteであればダウンロードできます。

よろしければ見ていただけると嬉しいです。

 

先生がたの臨床に少しでもお役に立てていただければ嬉しいです。

今後とも 3D歯科 をよろしくお願いします。