3D歯科 のデジタル歯医者入門

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歯科AIからの挑戦状!?〜Dentbird Batchの凄まじさ〜

こんにちは。

3D歯科 です。

 

前回はチェアサイド・ラボサイドの審美相談の橋渡しになるかもしれないソフト、

DSD Appが無料公開されたことについてお話ししました。

digitaldentistry.hatenablog.com

 

今回は、imagoworksのDentbirdの新しいサービス、

Dentbird Batchについて紹介します。

よろしくお願いします。

 

imagoworksについて

imagoworksはDentbirdを中心にAIを活用した歯科CADソフトを開発している韓国の会社です。

DentbirdとDentbird Studioが主力で、DentbirdはCADクラウンをAIを活用して作れるソフト

Dentbird StudioはCTセグメンテーションや解析、STLのアラインメントを行える

無料のソフトウェアになっています。

 

しばらくimagoworksのリリースするサービスはGoogleChrome上で動くWebアプリのみでしたが、

無料のDentbird Studioのインストール版がリリースされ、

今回、Dentbird Batchというインストール版のソフトがリリースされました。

 

Dentbird Batch

Dentbird Batchは、AIクラウン生成ソフトであるDentbirdソフトウェアを、

簡単にいうと複数起動して並列してAIクラウン生成をさせることのできるソフトです。

 

3D歯科 はDentbirdを初期の頃より愛用しており、AIの提案してくるクラウン形態を

一部編集して最終補綴を作成することがよくあります。

 

チェアサイドでは例えば1日に形成・印象する症例は多くても3〜4本程度かもしれませんが

それでも診療後に1症例ずつ作業を行うのは多少面倒です。

 

そこでDentbird Batchを使用することで、診療時間の合間に3〜4症例のデータファイルを

まとめてアップロードし、AIクラウン生成まで進めておいてもらうことが可能になります。

 

これにより、ドクターはAIの提案するクラウン形態を確認・調整するだけで

作業がストップすることなく補綴製作を完了することができるようになります。

 

Dentbird Batchは誰のためのソフトか

院内での話であれば、ドクターの残業時間をさらに数分〜数十分減らしてくれるだけの

サービスかもしれません。

ですがDentbird Batchを使用すべきはチェアサイドではなく、

リングマシンやCAM機器を多数所有した中規模以上の技工所かもしれません。

 

6月より保険でもIOSにてCADインレーがOKですし、おそらくCADクラウンもIOS

スキャンして保険算定できるようになると思うので、IOSで技工所に依頼されるケースは

これまで以上に増えてくると思われます。

 

技工所が、その依頼されたファイルを例えば午前・午後の最後にまとめて

Dentbird Batchにアップしておくことで、例えば午後の仕事開始まで

例えば翌日の朝までに、AI提案のクラウンが数十、数百症例ぶんだけ準備がされるようになります。

 

あとは人の手で、AIの提案してきたクラウンの形態を手直しし、

CAMソフトに投入してミリングマシンを動作させる。

その後にミリングされたクラウンをディスクやブロックから切り離し、

技工士さんの仕事はそれを仕上げ処理するだけ・・・

製作するクラウンの数が多ければ多いほど、恐るべき生産性の高さになりそうです。

 

クラウドのCADソフトにより仕事をする場所に制約がなくなり、

仕事内容もAIに半分以上任せて仕上げを行う。

ドクター目線からしても、これからの歯科技工士さんの仕事内容は

非常に羨ましく感じています。

 

 

 

実際の画面

実際に動作させた画像はこちらです。

 

まずはプロジェクト、という枠組みを作製しそこにSTLデータを格納した

ケースフォルダを多数アップロードするという形です。

(例えばプロジェクト5月2日PM、などで数症例をまとめてアップロード)

 

しばらく(数十分?)待っていると、通常のDentbirdで作製されるAIクラウンが

アップしたケースで順番に複数生成されてきます。

 

今度はそれらについてマージンの修正やクラウン形態の確認、

問題がなければクラウンのエクスポートを行うことができます。

 

クラウン形態の編集もDenbird Batch内から各症例に直接アクセスできる仕組みです。

 

まとめ

まだまだAIクラウンは、技工士さんの時間をかけたCADクラウンには及びません。

特に前歯では、これは使えないかな・・・という形で作ってくることもあります。

 

ですが特別な操作を必要とせず、まとめて多数の症例をAIが処理するようになると

AIにアシストしてもらって仕事をする技工士さんと、全てライブラリなどを適用し

1つずつ手作業でCADを行う技工士さんとでは、恐るべき生産性の差が生まれてしまいそうです。

 

これがミリングマシンでクラウン作製することが主な現在では、

リングマシンの設備投資の差がボトルネックになるのだと思いますが、

プリントクラウンが保険適用になり3Dプリンターで何十本も一気に作成が可能になれば

技工士さんの仕事は何十倍、100倍以上に効率化が図れるかもしれません。

 

まずは 3D歯科 は歯科医師ですので、自分の形成した症例やTEKなどの数症例を

まとめて効率的に作製するためにDentbird Batchを用いていますが、

歯科の未来が変わりそうなソフトとアイディアを目にして、とても将来が楽しみになっています。

 

 

ここ最近はMedit i900も含め、新しい製品やソフトのニュースが多く慌ただしいです。

日進月歩で進むデジタルデンティストリーの発展から目が離せません。

 

今回の内容は以上になります。

長い文章でしたが最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

3D歯科 では、毎週木曜日にデジタルを利用した臨床のアイディアを

少しずつ更新していきます。

 

note.com

↑こちらでも不定期に動画付きのデータを更新しています。

 

よろしければ見ていただけると嬉しいです。