3D歯科 のデジタル歯医者入門

最小限の費用と努力で最大限の恩恵を受ける歯科デジタル活用術

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MeditのClinicCADほかMeditAppsが向かう先を(勝手にあれこれ)予想する

こんにちは。

3D歯科 です。

 

前回は無歯顎スキャンでMedit Splintsを応用し咬合床を作成する方法などを紹介しました。

digitaldentistry.hatenablog.com

 

今回は、Meditが公開している強力で使用しやすいCADクラウン・インレー作成用ソフト

MeditClinicCADの近い将来行われそうな変化や価格設定などについて

3D歯科 の勝手な予想を書いてみます。

 

Meditの新製品とアップデート

まずはMeditが最近発表した新製品であるMedit i900を紹介します。

 

i900はまだ国内では販売されていませんが、

小型で高速なMedit i700の正統進化のようです。

 

ワイヤレスではありませんが、ケーブル自体も取り回しが良くケーブルの耐久性も向上しているとのこと。

 

目玉としては本体の指が触れるところ全体がタッチ操作ができるようになったとのことです。

この辺りは実際に触ってみないとわからないところでもありますので

国内デンタルショーなどで実機が展示されるのが楽しみです。

 

また、本体の見た目ではわからないポイントとして

内部ヒーターの準備が早い、コンタクトや鼓形空隙のスキャン見落としが少ないなど

スムーズなスキャンを助ける機能が多数改善されたようです。

 

 

 

Medit Apps

他社の口腔内スキャナーはこうしたスペックや大きさなどに焦点がいきますが

Meditの強みとしては強力なMedit Appsが使用できるところです。

 

現状では全てのMedit Appsは無料で使用でき、

スプリント・テンポラリークラウン・矯正シミュレーションだけでなく

最終補綴を作成するために設計されたClinicCAD、

データ編集や新しいデザインを作成するためのMedit Design

咬合をスキャンした後に詳細に確認、咬合の編集ができるMedit Occlusion analyzer

などなど。

 

非常に強力な、またチェアサイドで使用しやすいソフトが多数揃っています。

 

今後も開発や新しいAppsの発表が控えているそうで

個人的には咬合器モジュールやCTデータを扱えるソフトの登場を待望しています。

 

ClinicCAD1.0リリースと利用料金の予想

さて、これらソフトのうちMedit Occlusion analyzerのみMeditのスキャナーで撮ったものでないと使用できませんが、

徐々にMeditのソフトもそういった「ちょっとした制限」が出始めるかもしれません。

 

Medit ClinicCADはすでにインレー、クラウン、ブリッジを製作するのに

専用の高額なソフトに近いような性能を持っていると思っていますが

現在のところ実はベータ版となっています。

 

もしかすると正式リリースの際には(その時に咬合器モジュールが入るといいな・・・)

Meditスキャナーを持っている人だけが使用できるソフトになるか

Meditのプレミアムアカウントや新しい月額課金に登録している場合のみ使用できる

ソフトになるかもしれないな、と予想しています。

 

Meditユーザーでなければプレミアムアカウントが0.99ドルから9.9ドルに値上げするとか

そういった形でそろそろ課金がされるだろうな、

いわゆるフリーミアム(基本無料で一部の人が課金)の形態になるかなというのが予想です。

 

Medit Linkは多分IOSを日常的に使用する、また3Dプリンターを持っていたり

データ編集を必要とする人は一度は使用したことがあるのではないかと思います。

 

そうしてかなりのユーザーが恩恵を受けるようになれば課金しても多機能を使用したい、

ClinincCADをメインで使用したいというユーザーも増えそうなので、

月額10ドルくらい?Meditのスキャナー購入で保守期間は無料で使用できる、

というような費用になるのではないかなと思っています。(あくまで予想です)

 

個人的な希望

Meditのアプリのいいところは、誰でも使用できる点です。

ドクターも技工士さんも同じソフトがインストールして使用できるので、

共通のソフトで同じ環境で会話ができるのも魅力だと思っています。

 

特にClinicCADがエグゾキャドに代わるような業界標準にもしなってくれれば

全員が(所有スキャナーにかかわらず)同じソフトを使用できるというのはポイントになります。

 

そのためMeditユーザーでない人も使用できる環境が(少額の課金があっても)

続いてくれることを期待しています。

 

また、i900ほか、他社のIOS新製品を見ていると

いずれにしても口腔内スキャナーがある一定の進化まできたように感じられるので

これ以上は小型化と、わずかな高速化で新製品が登場し、

あとは価格とブランドだけで選ぶようになるかもしれません。

 

熾烈な価格競争になってしまうと後出しのメーカーに対してハードウェアの新製品だけで

勝ち続けるのは難しくなるかもしれません。

そのため口腔内スキャナーだけではない収入源としてAppsの利用料や、

サードパーティのAppsをMeditLinkに掲載する際にフィーをもらうなど

(アップルのAppStoreのように)うまく進化してほしいと思っています。

 

・・・つまり、なんとかこのペースで新機能や新Appを

チェアサイドで低コストで利用できるように頑張ってほしいと思っています!

 

まとめ

今回は、MeditのアップデートでClinicCADが将来の有償化が仄めかされていたので

3D歯科 の個人的な希望を色々記載してみました。

内容は勝手な予想であり、全く信憑性はありません。

 

しかし毎日必ずMeditLinkを開き、

毎日少なくても1時間くらいはMeditDesignを触る身としては

このソフトを使用できる環境がずっと続いてくれるのが切実な願いです。

一度使用し始めると、Meshmixerだけで全て行っていたのは大変だったと感じます。

 

もし口腔内スキャナーをお持ちでMeditLinkを使用したことのない方がいらっしゃれば、

ぜひ一度触ってみることをお勧めします。

(現在)無料です!

 

今回の内容は以上になります。

長い文章でしたが最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

3D歯科 では、毎週木曜日にデジタルを利用した臨床のアイディアを

少しずつ更新していきます。

 

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