こんにちは。
3D歯科 です。
前回は「Bite-Finder」がMedit LinkのAppsとして追加されたことについてと
価格設定が変更され、処理時間さえ待てば無制限にバイト修正を利用できるようになったことを紹介しました。
digitaldentistry.hatenablog.com
今回は、実際に「Bite-Finder」がどのように挙動するのか、精度はどうなのか
気になるポイントについて検証してみます。
よろしくお願いします。
「Bite-Finder」を登録する
まずはサービス登録が必要になります。
こちらのリンクからMeditとの連携方法について書かれているのと、
サインアップ画面に進むことが可能です。
サインアップはGoogleアカウントでおこなうようなものではなく、手入力で項目を入れます。
初めはいきなりサブスクプラン導入などは必要なく、
無料のバウチャーをもらえるので、数症例だけは費用なくお試しが可能です。
なお、前回もご紹介したStarterプランが約8000円というのは
プロモーション期間限定の初回1000人対象の価格とのことです。
記事作成時点で残り215人となっていましたが、数週前に380人くらいであったと記憶しているので、
そこまですぐなくなるものではないかもしれません。
また期間ごとにセールを繰り返すことも(海外サービスは特に)あり得ますので
もし使用を決めている方は早めにサブスク登録し、そうでなければ
無料バウチャーを使用し切ってから判断でも遅くはないと思います。
「Bite-Finder」を試す
Meditのアプリから起動してみましょう。
Meditもバイトを複数バイトを記録できますが、
任意のバイトを表示させた状態でBite-Finderアプリを開きましょう。
上顎、下顎データは自分で選択します(これも自動だったら良かった)
1分ほどの処理が始まります。
これでいいでしょうか?と簡単なレポートが表示されます!
ここまではクレジットを消費せず、無料です。
Acceptボタンを押すとクレジットが消費され、データは自動でMedit Linkにダウンロードされます。
「Bite-Finder」を検証する
実際に、このソフトをテストしてみるにあたって、 既にバイトがきっちりと噛めている症例について、わざとバイトをずらして修正後が正しいバイトに一致するか検証してみます。
わざとずらしたスキャンをBite -Finderを使って修正してみた前後の写真です。
検証結果がこちらです。
まずは正しい(と思われる)バイトです。
次に、前方位で取った、いわゆる「前噛みしてしまった」状態です。
横から見るとこんな感じです。
Bite-Finderを起動するとこんなふうになっています。
(SHINING3DのスキャンですがMeditLinkにインポートした状態でBite-Finderを起動)
このような形で修正後のスクリーンショットのようなものが表示されます。
Acceptを押して、バイトの修正されたデータをダウンロードします。
そうそう、ダウンロードしたデータには下顎運動を再現した動画も含まれます。
下のような(スクショではわかりにくいですが)側方ガイド時のAIによるシミュレーションを
表示してくれます。
AIによる画像生成などと同様に、おそらくはこの辺りの精度も向上すると思います。
Exocad等を使用していれば、このAI顎運動をインポートできる(はず)です。
もちろんまだ参考程度でしょうが、無いよりもイメージを掴みやすく思います。
イメージとしては、模型を作って噛ませてバイトを再記録し
模型を上下動かして側方運動を再現しようとしているイメージでしょうか。
↑これが・・・↓これになります!
バイトをどの程度噛み込ませるかは設定で変化させられるようですので
補綴などにも設定によっては活用できるように思います。
まとめ
歯科でもますます多くのAIを活用したアプリやサービスが発表されています。
AI活用のソフトなどは、なんだか手を抜いているように感じるかもしれませんが
結局はAIに手助けしてもらった方が結果も良いものになるかもしれません。
今後もスキャンやバイト、CADや顎運動、CT連携など
数多くのAIアシストソフトが登場すると予想されるので
なるべく早く、それらのソフトに適応し、順応することで
いい結果をより省エネルギーで行えるように仕事の方法を変化させていく必要があるかもしれません。
そう そう、 今回の内容とは全く関係はありませんが
Elegooの 最新型のプリンターが発売されました。
気がつくと注文がされていました。不思議ですね。
最新型プリンターがこの価格!ちょっとびっくりしませんか。
発売前のPreOrder価格です
一応お断りしておくと、どんどん新しいプリンターを導入すると、
それぞれのモデルごとにレジンごとのプリントセッティングを探す必要が出るので大変です。
1台いいモデルを購入して、同じ機種を2台目買って2台で運用・・・
くらいで十分過ぎるほど仕事に使えます。
ただElegoo純正レジンを多用するのであれば、新製品に飛びついてもいいと思います。
Elegooは新製品の発表ペースが恐ろしく早いので、ついていくのも大変です!
ここでひとつ告知をさせていただきます。
SHINING3D Dentalと協力させていただいてDoctorbookでAoralscan3を義歯ケースで使用する内容をお話しさせていただきます。
ウェビナー自体は収録したものですが、20:30ごろからライブの質疑応答の時間があります。
Doctorbookのアカウントがある方でしたら無料でご覧いただけますので、
もしお時間がありましたら7/3水曜のよる、ご覧いただけると嬉しいです。
今回の内容は以上になります。
長い文章でしたが最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
3D歯科 では、毎週木曜日にデジタルを利用した臨床のアイディアを
少しずつ更新していきます。
↑こちらでも不定期に動画付きのデータを更新しています。
よろしければ見ていただけると嬉しいです。