3D歯科 のデジタル歯医者入門

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Medit SplintsとDesignで!矯正などで使用するCOPAスプリント、スタビリゼーションスプリントの製作

こんにちは。

3D歯科 です。

 

前回はMedit Linkをブラウザで使用したりと、便利に運用するヒントについてお話ししました。

digitaldentistry.hatenablog.com

 

今回は、矯正治療などの前に行うこともある、スプリント療法についてお話しします。

よろしくお願いします。

 

CO≠CRの治療について

全顎補綴やフルデンチャー、顎関節症状のある患者さんに対しては

CRバイトを採得して診断や、ワックスアップを行う先生も多いと思います。

 

補綴でバイトを上げられる方であれば、CRバイトでのマウントで

アドオンのワックスアップを行い、そこからTEKを作成して装着、顎関節の安定を期待しています。

 

フルデンチャーは完全な咬合再構成なので、場合によってはフラットテーブルの義歯を先に製作して

スプリント療法のようなことを行うこともあります。

 

アライナー矯正でよく名前を聞くW.シュープ先生などが紹介している

COPAスプリントのように、矯正前にもスプリント治療を行うこともあります。

 

不正咬合や咬合崩壊により、顎関節の位置がずれている場合、

このような顎関節内での安定をおこなってから治療を行うことで

場当たり的な治療ではなく、安定した治療結果を得ることができます。

 

COPAスプリントについて

顎関節に症状があり、下顎位の変更が必要と考えられる場合、

アライナー矯正の前にスプリント療法を行います。

 

本来の方法だと、3ヶ月ほど(?)スプリントを下顎に入れたまま過ごしてもらい

患者さんがその下顎位に適応した場合、大臼歯部のスプリントを切断して

歯に接着した状態でアライナー矯正の診断・治療を行うというもののようです。

 

3D歯科 では、臼歯部の補綴をやりかえる予定があれば

スプリント療法を行なった下顎位のままバイトスキャンし、

その下顎位で作成したTEK(多くの場合咬合をあげたTEK)をセットし

そこから大臼歯以前の歯を先に矯正、その後に大臼歯部の矯正をし

最後に補綴を行なっています。

 

この辺りの方法は矯正の成書の方を読んでいただくとして、

スプリント自体は自院で作成できると便利です。

 

ここで、Medit LinkのMedit Splintを使用します。

 

Medit Splints

これはA Iでの全自動、あるいは自分でマージンラインを設定して

スプリントをCAD製作できるソフトです。

 

基本的には下のような咬合面を全て覆うスプリントを作りますが、

マージンラインを自分で修正していくと、

このような形に変更できます。

 

 

これをスプリントデータに変換し、

プリントするとCOPAスプリントが完成します。

 

 

さらに、矯正で使用するさまざまな可撤式装置を

Medit Splintsを使用して作成できるようにテストしています。

 

このような感じですね。

非常に応用が効き、楽しいCAD作業です。

 

 

まとめ

Meditで提供されているソフトは、通常の利用方法はもちろん、

アイディアと応用で色々な治療内容に活用できます。

 

他のCADソフトでも可能なことも、シンプルに使いやすく、

チェアサイドの合間時間にCADができるのはメリットが大きいです。

ただし咬合器とアラインメント、義歯はB4Dがメリットが大きく、

ワックスアップもB4Dで行なっています。

 

現在は使い分けですが、今後どんどんドクターが使いやすいソフトが出てくるようですので、

これから楽しみで仕方ありません。

 

今回の内容は以上になります。

長い文章でしたが最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

3D歯科 では、毎週木曜日にデジタルを利用した臨床のアイディアを

少しずつ更新していきます。

 

note.com

↑こちらでも不定期に動画付きのデータを更新しています。

よろしければ見ていただけると嬉しいです。

 

先生がたの臨床に少しでもお役に立てていただければ嬉しいです。

今後とも 3D歯科 をよろしくお願いします。