3D歯科 のデジタル歯医者入門

最小限の費用と努力で最大限の恩恵を受ける歯科デジタル活用術

AIを利用した歯科治療についての予測

こんにちは。

3D歯科 です。

 

前回はレジン表面滑沢硬化剤についてお話ししました。

digitaldentistry.hatenablog.com

 

今回は一月初めにもお話ししました、AIを利用しての歯科について私感をお話しします。

よろしくお願いします。

 

ChatGPTの衝撃

去年年末にかなり話題になったので、すでに遊んでみた先生も多いと思いますが

ChatGPTという、無料で使用できるAIとチャットできるサービスが

3D歯科 も試していますが非常に面白いです。

 

単純に楽しくAIとコミュニケーションがとれるだけではなく

有用なアシスタントとしても機能します。

 

例えば・・・先生方も医院運営などでエクセルを使用することも多いと思いますが、

数式やコマンド?を覚えたり使いこなすのは結構大変です。

 

他の多くの方も指摘していますが、オフィス系ソフトとプログラミングについては

ChatGPTにアシストしてもらうととても捗ります。

エクセルで行いたい処理をチャットすると、とても的確に解決方法を教えてくれます。

 

まだ試していない方のために、ChatGPTに歯科のことを聞いてみました。

日本語のごく一部は怪しいかもしれませんが

ほぼ完璧に答えが返ってきていることにまず驚きます。

 

歯科界の未来について、

AIにも3Dプリントやバイオマテリアルが大事だと言ってもらえてなんとなく嬉しいです。

また、予防のほか遠隔診療についても触れられています。

 

ただし、このChatGPTに関しては、2021年までのデータをもとに返答が返ってきます。

そのため最新にできた技術などについては質問できませんが

ある分野が今後どのように発展しそうとか、発展のためにどうすればいいかを教えてくれます。

 

驚くことに治療方法を細かく聞いてみても、治療術式に対するポイントを教えてくれます。

ただし、たまに誤りがあるので全て鵜呑みにするには現状まだ不安がありそうです。

 

歯科でのAIの活用について

話がChatGPTに逸れましたが、このようなAIの進化は特にこの1年〜2年はすごい勢いです。

歯科においてのAI活用については、治療の中で数値化されているものがまずは恩恵を受けることができそうです。

 

アライナー矯正

まずはアライナー矯正について。

その前に、CTのDICOMとSTLの自動マッチングは間もなく誰でも無料で自動化されると思います。

CTと歯列が連動すると、AIにとっては歯槽骨内で歯を動かし再配列することは

なんのトラブルもなく簡単に行えるはずです。

 

その上で固定源や移動様式など、技術の高い矯正歯科医からAIが学ぶことができれば

そこそこ安全で予測実現性の高いアライナー矯正治療がAIの手によって行われそうです。

ドクターは、その結果を見た上で歯周状態を確認して部分的に修正するだけになるはずです。

 

クラウン製作

次に、現時点でも高い結果が得られているのが単冠の補綴治療です。

 

現状の口腔内スキャンであれば顎運動も記録できるようになってきているので

固有の顎運動と対合のファセットや裂孔から、補綴の咬合面形態が

自動で導き出されてきます。

 

3D歯科 も現在フルオートでのAIクラウンの精度確認中ですが

1年前程度と比較して、のっぺりした「カッコ良くない」咬合面形態だったのが

副溝まで自動で入るようになり、例えば3Dプリントで再現できる限度まで

形態が作られるようになっていると感じます。

iPhoneの写真でセット前に撮影したので確認しにくいですが、

なかなか良い咬合面形態に思えます。

(素材は保険で使用するCAD /CAM冠と同じものをTEKとして使用、精度確認しています。表面はざっと整えてヌールコート処理しています。)

咬合させて咬合紙を見ると、機能咬頭周りに3点の接触点がつき

調整は僅かに削ると咬頭形態を温存したままセットできました。

 

もちろんコンタクトやフィットは無調整です。

ただし咬合接触はスキャンバイトに大きく左右されることがあるため

モノリシックのジルコニアの場合、咬合が高くなって驚いてしまうケースもあります。

 

現状は簡易咬合器をつけた模型を3Dプリントしておき、

その模型上で咬合を簡単に確認・調整しておくダブルチェックするのが良さそうです。

 

 

インプラント診断(埋入位置の提案)

また、アライナー矯正のようにCTと歯列の重ね合わせが自動ででき、

対合関係からあるべき補綴の形態が導き出されると、例えば中間歯欠損では

自動であるべきインプラントの埋入ポジションが導かれます。

 

それができれば(Medit Linkの自動スプリント製作のように)自動で

ガイドの製作データができるようになります。

この技術は知る限りまだ実現されていませんが、近い将来必ず可能になるはずです。

 

AIがインプラント、補綴を提案し、ドクターが確認・修正し、承認すれば

サービス提供者からガイド(データ)が送られれてくる、という形になりそうです。

 

治療方針の決定

患者さんから主訴を聴取しフォームに入力すると、

考えられる原因や病名が表記され、それに対しての治療方法が表示される。

さらに術式のポイントや動画が表示されて治療開始までに確認できる・・・

ということは簡単に実現しそうです。

 

現状でもいわゆるディシジョンツリーのようなものがありますが

これの返答にAIが活用されるだけでも実現しそうです。

 

例えばChatGPTでもすでに、歯科の治療術式のポイントについて教えてくれます。

歯根端切除について聞いてみました。

まだまだ、当たり障りのない内容だけに感じますが、例えば生活歯髄切断なども

感染が起きないようにするのがポイント、など結構細かい内容まで指示してくれます。

将来に期待できそうです。

 

まとめ

この記事を書いている間にも、GoogleはBardを発表、

マイクロソフトはBingにChatGPTのようなAIチャット機能を搭載、と

まさに日進月歩でAI技術は進歩しています。

 

これが現実になるかどうか、というのではなく、

あとは、いつ実現するのか、だけが問題です。

そして、実現したAIを自分の環境にいかに活用していくかが重要だと思います。

 

今回の内容は以上になります。

長い文章でしたが最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

3D歯科 では、毎週木曜日にデジタルを利用した臨床のアイディアを

少しずつ更新していきます。

 

note.com

↑こちらでも不定期に動画付きのデータを更新しています。

よろしければ見ていただけると嬉しいです。

 

先生がたの臨床に少しでもお役に立てていただければ嬉しいです。

今後とも 3D歯科 をよろしくお願いします。