3D歯科 のデジタル歯医者入門

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Meshmixerで行う「歯のサンプリング」について②ワックスアップで使用しやすくするTIPS。操作編

こんにちは。

3D歯科 です。

 

前回はMeshmixerで行う歯のセグメンテーション(切り分け)

と、それをワックスアップで使用できうることについて紹介をいたしました。

 

digitaldentistry.hatenablog.com

 

今回はそのMeshmixerでの操作方法をお伝えし、

実際のワックスアップ作業に取り入れられることを紹介します。

よろしくお願いします。

 

Meshmixerでの操作

まずはMeshmixerを立ち上げ、取り込みたい歯列データを開きます。

次に、「編集」、「フェースグループを生成」を押します。

 

「角度の閾値」を「3」程度に

「サイズの閾値」に「3000」を入力

 

角度の閾値を増減させて、それぞれの歯冠が自動で

切り分けられる状態を探します。

 

「適応」をクリック

 

Meshmixerで1本ずつ歯の切り分け

それぞれの色分けされた歯のデータのうち、切り分けたいものを

「選択」でダブルクリックし選択します。

 

「選択」の「編集」→「分離」

で1本の歯を切り分けます。

 

次に切り分けた歯冠データを人工歯のような

ワックスアップで扱いやすい形態に変えます。

 

「解析」「検証」で

「スムーズな埋め」に変更

「全て自動修復」で

1本の歯をワックスアップで使用できるように切り分け完了です。

 

 

また、さらに歯根部分が長い方が使いやすければ、

底面部分を「選択」でダブルクリック

「選択」の「変形」「ソフトトランスフォーム」

「グループを無視」をチェックした上で

Z軸の青色矢印の下の点を持って引き伸ばす

 

完了です!

 

さらに繰り返すと自分のライブラリーを作成できます

同じ動作を繰り返して、1本ずつ簡単に歯牙データを切り分けられます。

この時、1つの歯列STLデータから同じMeshmixerプロジェクト内で

切り分けておくと、

歯牙を全て選択して同時にエクスポートすることで

咬合関係も維持したままライブラリーとして使用できるようになります。

 

まとめ

少し手間はかかる作業ではありますが、

一度やっておくとその後のワックスアップ作業のスタートが早くなります。

 

例えば前歯でこのようになります。

前歯の表面性状などは、1から賦形していくより

メリハリのついたデータを加工していく方が速いように感じます。

 

何パターンか用意しておけば、

好みの咬合面形態や前歯の表面性状を

ボタン一つで呼び出せるようになります。

 

 

ワックスアップもクラウン作成も

近い将来はAIで行われるようになるかもしれませんが

しばらくの間はこのようなテクニックも有用と思います。

元データの著作権?などは自己責任で使用してください。

 

少々複雑のようでしたが、やることは非常に簡単です。

時間を見つけて動画付きでもnoteで紹介しようと思います。

 

今回の内容は以上になります。

長い文章でしたが最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

3D歯科 では、毎週木曜日にデジタルを利用した臨床のアイディアを

少しずつ更新していきます。

 

note.com

↑こちらでも不定期に動画付きのデータを更新しています。

よろしければ見ていただけると嬉しいです。

 

先生がたの臨床に少しでもお役に立てていただければ嬉しいです。

今後とも 3D歯科 をよろしくお願いします。