3D歯科 のデジタル歯医者入門

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MeditスキャナーとMeditLinkソフトウェアの紹介①口腔内スキャナーi700について

こんにちは。

3D歯科 です。

 

前回までは6月中の5回にわたり、

フェイススキャンに使用できる低価格機種、Revopoint POP2を紹介しました。

digitaldentistry.hatenablog.com

 

 

 

今回からは7月の木曜日4回にわたり、

Meditの口腔内スキャナーとソフトウェアについて紹介します。

 

今回はその中でもハードウェアである口腔内スキャナーについてお話しします。

よろしくお願いいたします。

 

口腔内スキャナーのラインナップ

Meditは現在、国内ではi700とi500という口腔内スキャナーを販売しています。

ですが、認可はまだで日本では扱いがないのですが、

全部でi700、i700wireless、i600、i500という4つのラインナップになっています。

 

これらのラインナップは、基本的にトリオスシリーズと機体の特徴も含めて似ています。

フラグシップはi700(wireless)、廉価版のi600、古い機種としてのi500

という形になっています。

 

価格について

価格については、現在でi700が250万円、i500が220万円という定価になっています。

これはパソコンは含んでおらず本体のみの価格です。(i500は実売でセールで150万円ほど)

2022年現在では、Shining3Dが定価で200万円を切る(185万円)ような

低価格な口腔内スキャナーも上市されていますので、

特別Meditが安いわけではありません。

 

ですが、競合他社と比較して、スキャンスピードや精度が優れており、

Primescanを除けば、トリオス4に次ぐスピードや精度(i700)と言われています。

 

i600は予想ですが200万円、i700wirelessが定価で280万円、というくらいに

なるのではないでしょうか。

 

ちなみにパソコンはグラフィックボードが高性能なものでなくてはならず

おおよそWindowsのノートでは15万円以上のものでないと使い物になりません。

しかもUSBドライバーなどに相性があり全てのPCがうまく使えるようではないようです。

ですが、m1搭載のMacに対応予定であることで、10万円前後のMacBookでも

もし高速なスキャンができれば、パソコンで思い悩むことがなくなりそうです。

 

モデルごとの比較

こちらでわかるように、大きく差があるのはScanning FrameとAccuracyです。

 

Scanning Frameは簡単にいうとスキャンスピードです。

上の図から、i500よりもややi600が高速であり

i700(wireless)についてはその倍の速さということがわかります。

海外での比較動画によると、トリオス3より十分に早く、トリオス4よりわずかに遅い

スキャンスピードであるとのことです。PCなど環境によるでしょうが、参考にして下さい。

 

Accuracyについてですが、これは精度です。

i500に比べて、i600とi700は倍近くの精度になっていることがわかります。

 

この性能差だけを見ると、安価なi500は国内での在庫処分セールで安い

(Ciなどで150万円を切る価格)のですが、よく考えてから購入した方が良さそうです。

 

i700ハードウェアについて

i700はMeditのフラグシップモデルとしては非常に軽量で、

Primescanに慣れた身としては本当にこの軽さで大丈夫かと心配になるレベルです。

そのためスタッフにとっても取り回ししやすく、撮影しやすいです。

 

個人的にはワイヤレスである必要を感じませんでしたので

(接続が切れたり充電が切れるのは面倒)

実のところ、2台目の口腔内スキャナーであるi700を入手したところです。

 

i700はUSB-Cケーブル1本でPCと接続します。

このケーブルは純正でなくても動作するため、突然の断線で使用できないという

リスクも軽減できます。

 

本体手元にはニンテンドーDSのような3Dスティック?があり

マウスを使わなくてもスキャン画面の操作が行えます。

ただ、個人的にはニンテンドーDSよりもゲームボーイのような

十字キーの方が直感的だったのにと思います。世代差かもしれません・・・

 

スキャンスピードは模型であればPrimescanと実感は変わりません。

ですが口腔内では、細かくチップの先を角度を変える必要があるようです。

この辺りはしっかり使い込んでからレビューしたいと思います。

 

今回の内容は以上になります。

長い文章でしたが最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

3D歯科 では、毎週木曜日にデジタルを利用した臨床のアイディアを

少しずつ更新していきます。

 

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