3D歯科 のデジタル歯医者入門

最小限の費用と努力で最大限の恩恵を受ける歯科デジタル活用術

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<保存版>3Dプリンターで歯科模型を作ってみましょう②(ChiTuBox編)

みなさんこんにちは。

3D歯科 です。

 

前回は、口腔内スキャンしたデータを編集し、

プリントしたい模型作りを行いました。

 

アナログの操作でいうと、

・口腔内スキャン=アルジネート印象

Meshmixer編集=石膏を注ぐ、トリミング

ChiTuBox、プリント模型を取り出す

このようになるでしょうか。

 

いろいろなソフトを使っての操作は

慣れないうちは多少なりとも面倒に感じますが

すぐに日常業務として、何も考えずにできるようになります。

 

3Dプリント模型の完成まであともう少し!

一緒に頑張りましょう。

 

まずはChiTuBoxのインストールです。

購入した3Dプリンターによりスライサーソフトが

決まっている場合もありますが、

多くの低価格3Dプリンターでは

ChiTuBoxを活用することになるかと思います。

ダウンロードはこちらをクリック。

 

何がいいといっても、無料で使えて、

もちろん更新料も保守料もかかりません!

サブスクリプションは5ー10年使うと

恐ろしく高額になりますからね。

 

 

 

同じようなことができるのであれば

低価格で済ませてしまって

浮いた予算で昇給を考えましょう!

絶対的にその方が医院のため、

ひいては患者さんのためになるはずです。

 

ChiTuBoxでの操作

話を戻します。

インストールを進めたら・・・

ソフトを開きます。画面下に四角いパネルが見えますでしょうか。

これは3Dプリンタープラットフォーム(印刷面)の大きさを示します。

 

設定から、先生の購入された3Dプリンターを選択します。

わたし 3D歯科 の場合は、ELEGOO  MARS  PROとなります。

ここで表示されたプラットフォームに収まる範囲であれば

一気にプリント(3D模型を出力)することができます。

これがリングマシンと比較した大きなメリットとなります。

 

先ほど編集したSTLデータを開きます。

模型データが表示されました。

 

ここで編集する内容は、簡単にいうと

模型の大事な面をプラットフォームに向けないようにする

です。

 

模型を選択し、ダブルクリックします。

3色の矢印が表示されました。それぞれ3Dのなかの

X軸、Y軸、Z軸です。

慣れないあいだは、Meshmixerとともに、

この3Dでの操作はやりにくく感じることもあります。

 

ですがデジタルのいいところは、触っても壊れないことです。

Meshmixerの面でカット(石膏模型にトリマーをかけるのと同じ)でも

ミスをしてもボタンひとつで戻せます。

ChiTuBoxも同じです。たくさん触って慣れていきましょう。

 

そんな時間はないよ、という先生のためにも、

模型製作時のソフト操作を次回以降にまとめます。

 

実際にプリントするための各種パラメーターについても

わたし 3D歯科 が検証して、

プリントのミスが少ないセッティングをまとめたものを、

使用するおすすめのレジンの紹介とともに、

レジンごとにお伝えできればと思います。

先生は何も考えずに、その通り操作するだけで

3Dプリントが手元に出力できます。(予定です)

少しずつ更新しますのでお楽しみに!

 

長文を読んで頂き、ありがとうございました。

ここから後が、実際の操作工程になります。

 

操作手順

1、ChiTuBoxソフトの立ち上げ

2、「ファイルを開く」から、製作したSTLデータを選択

3、模型をプラットフォームに収まるようZ軸を回転

4、模型のベースをプラットフォーム側に向くようにY軸を回転

5、データが歯列模型の上顎の場合

  前歯の歯軸傾斜プラットフォームに直角に近づけるようX軸を回転

6、右のタブからサポートを選択、下から3段目右の「自動サポート」「+全て」

7、右のタブを元の画面に戻し、「スライス」

8、出力された「.ctb」ファイルをUSBメモリに移す→3Dプリンターへ!

 

お疲れ様でした。

うまく編集できていた場合はこれで模型が出力されてくるはずです。

 

ChiTuBoxで起こるトラブルについて

もしChiTuBoxの編集で問題が起こるとすれば、

「自動サポート」がうまくいかない場合です。

もちろん手動でポチポチとサポートをつけてもいいですが、

正直言いまして時間の無駄です。

 

コツとしては、

模型底面の全周にサポートがつかない場合、

スライスのタブに戻り上のメニューの「修理」、「自動修理」

を行い再度、サポートのタブで「自動サポート」

これを繰り返すと解決することがほとんどです。

 

もしパソコンが処理しきれずChiTuBoxがクラッシュしたり

何度やってもうまくいかない場合はMeshmixerに戻って

最後の面でカット、の位置を変更するのが

今のところ解決策としてはシンプルで時間がかからないと思っています。

 

うまくいくとこのような画面になっているのではないでしょうか。

f:id:digitaldentistry:20211209183800p:plain

 

次回以降に流れをまとめます

来週は実際に模型作りでよく使用するレジンの紹介とパラメータについて。

再来週はMeshmixerからChiTuBoxまでの

模型製作操作全てを、簡単にまとめようと予定しています。

 

今回の内容は以上になります。

長い文章でしたが最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

 

先生がたの臨床に少しでもお役に立てていただければ嬉しいです。

今後とも 3D歯科 をよろしくお願いします。