3D歯科 のデジタル歯医者入門

最小限の費用と努力で最大限の恩恵を受ける歯科デジタル活用術

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口腔内スキャナーとMac miniの活用!Mac miniをユニット間移動させるために

こんにちは。

明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

3D歯科 です。

 

前回は便利な歯科特化型CADソフト、Medit Designの活用法を紹介しました。

digitaldentistry.hatenablog.com

 

今回は、すでに導入してみましたM4のMac miniについて、コスパのいいこの機種を

どうしてもIOS専用で使うため無停電装置を利用したので報告します。

 

よろしくお願いします。

 

Mac mini M4

以前の記事でも記載しました通り、口腔内スキャナー(IOS)を動かすスペックとして

グラフィック性能、メモリ、もちろんCPU能力がパソコンには求められるのですが

最新のM4搭載のMacは標準の構成でも16GBのメモリーを搭載し

3D歯科 の個人的な感覚として、普通の歯列スキャンだけの

目的であればすでにオーバースペックかもと考えています。

 

追加スキャニングを多量に行ったり、粘膜スキャンを行わない限りは

Mac mini m4で十分かもしれません。

ただしM4 Proを購入するゆとりがあればその方が望ましいのは明白です。

 

ですが、これは購入前からも十分わかっていたことではあるのですが、

Mac miniを口腔内スキャナーと一緒に使うとき、いくつかの問題があります。

 

今回は問題点を解決する方法と、テスト結果を共有します。

 

このデバイスをどのように効率的に使えるかを探ることは、

歯科医院の作業効率や患者さんへのサービス向上につながります。

今回は問題についてどういうふうに対処しているかを紹介します。

 

周辺機器が必要

Mac miniには画面やキーボードが付いていません。

 

そのため、これらを別に用意しないといけません。

ノートパソコンと違って、Mac miniはセットアップが少し大変です。

 

特に歯科医院では、カートにいろいろな機器を置くので

場合によってはスペースが足りなくなるかもしれません。

 

例えば、スキャナーの横にモニターを置くとカートがそれだけで占有されます。

患者さんとコミュニケーションを取るスペースが狭くなる可能性があります。

 

Mac miniのようなデスクトップ型デバイスでは、適切なモニターの選択が重要です。

高解像度のモニターを用いることで、スキャン結果をより詳細に確認でき、

Macbookの画面で説明するよりも大画面の方が視認性も良く

複数画像やスキャンデータを並べて表示することが可能になります。

 

また、防水の小さいキーボードやマウスを使えば、

清潔を保ちながらスッキリと使えるようになります。

 

このような周辺機器の選択は、全体の効率や正確性に大きく影響を与えます。

 

Mac miniの弱点:バッテリーがない、ユニット間移動ができない

Mac miniの大きな問題の一つは、バッテリーがないことです。

 

MacBookのようなノートパソコンは電源がなくても動きますし、かなり長い時間使えます。

しかもスキャニング性能もWindows PCと違って電源どうであってもほぼ問題なく

高速にスキャンできます(WindowsはノートPCで電源駆動ではスキャンは厳しいです)

ですが、Mac miniは常に電源につないでおく必要があります。

 

もし、違うユニットや診療室に移動するときは、一度電源を切ってケーブルを抜き、

新しい場所でまた電源を入れる必要があります。

 

これは時間もかかりますし、ワイヤレスタイプのIOSではさらに接続の認識に

時間がかかったり、USB機器の認識でトラブルを起こしたりとちょっと面倒です。

 

これにより、患者さんとのスムーズなコミュニケーションが妨げられる可能性があります。

 

UPSで解決

この問題を解決するために、無停電電源装置UPS)を使う方法を試しました。

 

使用したものはこちらの安価で軽量なモデルです。

 

 

仕組みとしては、電源アダプターを抜いたときだけ

UPSに電源供給が切り替わる、というもののようです。

 

ただし予算に問題がなく、もう少し大型・重量が重くてもOKであれば、

正弦波タイプのUPSをお勧めします。

PCには正弦波のものを使用するのが基本のようですが

ユニット間移動の短時間だけなので大丈夫かな・・・と選択しました。

Macの方が壊れるかもしれませんので要注意・・・)

 

UPSで問題なければ、例えばユニット間の移動だけでなく、予期しない停電時にも

作業が中断されることを防ぐことができます。

 

これにより、患者さんのスキャンデータが失われるなどの影響を最小限に抑えることができ、

データや医療サービスの信頼性を高めることが可能です。

 

UPSの実験結果

さて、検証です!

 

Mac mini m4無印モデル、

マウスとディスプレイ、キーボードを接続。

 

口腔内スキャナーにはMedit i700をバスパワー駆動。

 

当初掲げた目標は、ユニット間移動時間に余裕をみて一分半ほどの

電源切り離し状態でMacが落ちないこととしました。

 

準備ができたら電源を・・・

 

抜きました!!

 

様々な機器を接続していますが、当初の目的のユニット間移動での一分半は

余裕でクリアできました!UPS、予想以上でした。

 

 

さて、問題ないのが確認できてしまうと

次はだんだん調子に乗ってきます。

 

模型をスキャンし、後処理(ここがPC処理に負荷がかかる)まで行います。

また、そのままどこまで電源が落ちずに耐えられるかの耐久試験を計画しました。

(良い子は真似しないでください、Macのデータが飛んでも責任は持てません)

 

まずは模型スキャンです。

 

いつものMeditのスキャン速度です。

MacになってもNVIDIAのPCでも、そこまで速度の差は感じません。

 

正直なところあとはIOS性能とソフト側がボトルネックになっていると思います。

 

スキャン後の処理についても、いつもと同様の速度で完了しました。

Mac miniのファンの音も目立ちません。

 

これは・・・使える!

 

 

さらに、耐久テストですが・・・

 

どの瞬間にMacが落ちるか(真似はしないでください)楽しみに動画を撮影していたのですが

なんとスキャン後に10分以上放置しても、まだ問題なく動いていました!!

 

⇧の写真で、1:45で電源を抜いていますので12:16のあたり、

つまり10分以上経過後にもMedit i700のファンは動作したまま

問題なくシステムが駆動していることが確認できました。

 

夜遅くのテストであったため、あとどのくらい待てばバッテリーが終わるのかも

わからなかったのと、正直なところ10分を超えてユニット間移動をすることはないので

実験はここで終了。

Mac miniUPS、お疲れ様でした!!

 

 

UPSがあれば、Mac miniを移動中も電源を切らなくて済みます。

これで、作業を止めずにユニット間をスムーズに移動できることが確認できました

 

UPSを利用することで、設備全体の柔軟性が向上します。

 

また、移動時間の短縮だけでなく、UPSがシステム全体の安定性を向上させるため、

データ損失のリスクを低減する効果も期待できます。

 

これにより、より安心してIOSのシステムを院内で運用することができます。

 

ただし予算がOKであればMacへの負荷を考えて、正弦波のUPSを選択することと、

先生方の自己責任で運用いただけますようお願いします。

 

Mac miniの良いところ

Mac miniには良いところもたくさんあります。

例えば、長時間使っても熱くなりにくいです。ファンはたまに駆動しているようですが

院内でもほぼ気にならないレベルの音量です。

 

また、データをたくさん処理するときも頼りになります。

歯科医院で使う場合、こういったHDD容量やメモリなどのPCの性能に

依存する部分をどうやって準備しておくかが大事です。

 

さらに、Mac miniは(購入時に限られますが)カスタマイズ性にも優れています。

必要に応じてストレージを増設したり、メモリを増設することで、

システム全体の性能を向上させることが可能です。

 

これにより、複雑なスキャニングを行う歯科医院の作業ニーズに対応できます。

オールオンXや粘膜スキャニング、追加スキャンを多数行うのであれば

M4Proなどのプロセッサが安心です。

 

ちなみにMedit、SHINING3D共にM1Proで十分に粘膜スキャニングなども

できることを個人的に確認しています。

 

Mac miniの旧型ですが、時々Appleの整備品で

Mac mini M2Proが15万円台で出ているので

複雑なスキャンをするが、バックアップシステムが欲しい、

メインのスキャニングマシンを低価格で準備したい、などの時には

お勧めできる選択肢です。

 

例えば、大量の患者データを効率的に処理したり、複雑な画像処理を実行する際にも、

Mac miniのM4プロセッサはProでなくても安定したパフォーマンスを提供します。

 

このような柔軟性は、歯科医院全体でのデバイス選択において大きな利点となります。

まとめ

今回のテストでは、UPSを使ってMac miniの移動の問題を解決できるかを試しました。

 

この結果により、同じようにM4のMac miniに魅力を感じていた先生が

低価格・低スペースなMac miniを使用して効率的に作業できるようになることを期待します。

 

これにより、口腔内スキャナーのPC選定が選択肢が増え、

Mac miniの高性能性や拡張性を活かしつつ、

周辺機器や運用方法を工夫することで、院内効率を向上させる可能性が広がります。

 

 

 

ryosuke-takahashi-3d-dentist.carrd.co

<今後の予定リスト>

2025年01月14日(火)19:30 - 20:45 @ Doctorbook配信
SHINING3D Aoralscan3wirelessとAccufab CELで行うチェアサイド効率

2025年01月19日(日)10:00 - 16:00@ 博多東ビル
口腔内スキャナーの新たな可能性

2025年02月23日(日)10:00 - 16:00@ Ciメディカル 新大阪ショールームSHINING3D Solutions 1Dayマスターコース

2025年03月23日(日)10:00 - 16:00@ Ciメディカル 新大阪ショールーム
SHINING3D Solutions 1Dayマスターコース
2025年04月27日(日)10:30 - 16:30@たかはし歯科 院内セミナー
DSSで行う義歯 超効率化

徳島県の院内開催ですが・・・

義歯作成前に活用したい「義歯のプロビ」を簡単に作成・活用する方法のセミナーです。

Doctorbookの1/14セミナーでも最後にこの内容を活用した症例を紹介予定です。

 

最近、告知の画像や内容がごちゃごちゃしてきましたので

内容をまとめたページを作成しました。

今後は、内容一覧だけ記載をさせていただきまして、

詳細は⇧リンク先のほうに掲載しておきます。

 

また、noteのクラウンデンチャーをver.2に大きくアップデートしました。

note.com

今現在のところ、2色レジンで義歯を作成しないといけない(ほんとはモノリシックが好き)

場合には、ほぼ100%⇧この方法で製作しています。

 

 

今回の内容は以上になります。

長い文章でしたが最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

3D歯科 では、毎週木曜日にデジタルを利用した臨床のアイディアを

少しずつ更新していきます。

 

note.com

↑こちらでも不定期に動画付きのデータを更新しています。

 

よろしければ見ていただけると嬉しいです。