3D歯科 のデジタル歯医者入門

最小限の費用と努力で最大限の恩恵を受ける歯科デジタル活用術

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dentOneで院内アライナー作り①AI自動配列で簡単矯正セットアップできるソフトの紹介

こんにちは。

3D歯科 です。

 

前回は二回に渡りBlueSkyPlanを使用して矯正のセットアップを作成しました。

ただしCTとの連動はPCの動作が重めであり、歯根付きの歯を動かすまで20分ほどかかりました。

高性能なPCで試しても歯根付き模型ができるまで10分はかかってしまいました。

digitaldentistry.hatenablog.com

Medit Orthoだとスキャン直後に患者さんに説明できるほど早いので、これに慣れていると

ちょっと動作が重く、工程が長く感じました。

 

今回は、Windows限定ですが自動配列が強力な矯正セットアップ作成ソフト、

dentOneを利用してみます。

 

よろしくお願いします。

 

WEBベースでの矯正ソフト

このdentOneですがログインすることでデータにアクセスできるソフトになっています。

BlueSkyPlanやBlenderでは困難な、PCを行き来しながら作業を行うことも可能です。

dentOneの症例管理はブラウザ上で動作しますが、そこからPCにインストールしたデザインソフトにアクセスするという形です。

 

Medit LinkとMedit Designの組み合わせのような感じでしょうか。

完全にWEB上で完結できるわけではありませんが、高度な処理はPCで行う必要がない?のか

求められるGPU性能は高くありません。CPUがしっかりしていればどのPCでも使用できるようです。

 

サーバーはAWSAmazon Web Service)のようです。

 

ソフトの使用量は0円。

BlueSkyPlanなどと同様に、エクスポートする際に費用が発生する仕組みです。

 

エクスポートフィーは、アライナー1枚(おそらく上下1枚合わせて 片顎ごと1$でした)

1$です。

BlueSkyPlanは枚数関係なく、エクスポートは12.5$以下です。

(先払いのエクスポート権利を一気に大量購入しておくと単価が安くなる仕組み)

何度も追加アライナーを計画するならdentone、一気に大量のマウスピースを作るなら

BlueSkyPlanが良いでしょうか。

 

3D歯科 としては、複雑な症例はクリアコレクトを使用し、

追加アライナーなどがあまり必要なさそうなシンプルなケースをインハウスで考えているので

dentOneも使いやすそうです。追加アライナー4枚必要!となった時にも

低コストで提供することができそうです。

 

 

なお、今年6月末まではプロモーション期間となっており、

エクスポートも0円で行うことができます!

3D歯科 も実用に耐えうるか、テストのエクスポートを行なっています。

 

dentOneをインストールしてみましょう

dentOneはこちらから利用できます。

www.ezdentone.com

初めちょっとわかりにくかったのですが、まずはアカウントを作り、ログインします。

 

ログインすると、患者一覧のような画面になります。

まずは患者一覧画面の上にある、デザインソフトのインストールに移ります。

 

↓  こちらから「Design S/W」をインストール。

右のビューアーはインストールしておくと、dentOneを使用している他のドクターの症例を

同じような画面で治療計画を確認することができます。

 

この患者一覧(WEBブラウザ上)まではMacでも見ることができますが、

デザインソフトなどはWindows限定となっています。

将来にはMac対応予定があるとのことで、期待しています。

 

アライナー製作工程を見てみましょう

大まかに、dentOneでのアライナー製作は

 

1.模型STLデータの位置合わせ(咬合器マウントのような感じ)

2.模型のベース作り

3.歯のセグメンテーション・AI使用し半自動

4.矯正のセットアップ、歯の移動作り

5.エクスポート

 

といった流れになっています。

 

個人的にはインターフェースもわかりやすく、スッキリしていて使用しやすいと思います。

絶対に行うべき工程はマークをつけてくれていますし、動作も軽めです。

 

ただしCTとの連携はできません。

また、スッキリわかりやすいですが操作すべき工程は多めです。

スッキリしていない・処理重めBlueSkyPlanと使い分けができそうです。

CT連携が必要か、アライナー枚数の多い計画を立てるのかどうか。

まずは両方使用して使いやすい方を見極めたいと思います

 

まとめ

 

dentOneもそうですが、BlueSkyPlanも、ダイレクトアライナー

(3Dプリントで直接マウスピースを作る方法、Graphyのプリントインク使用)

に対応しています。

海外はどんどんインハウスでのアライナーが増えているようですが、

ダイレクトプリントのアライナー材料がどんどん増えていくと、

インハウスのアライナー製作がさらに簡単になりそうですね。

 

次回はdentOneで実際に自動配列を利用して微調整を行なったテストを紹介します。

よろしくお願いします。

 

今回の内容は以上になります。

長い文章でしたが最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

3D歯科 では、毎週木曜日にデジタルを利用した臨床のアイディアを

少しずつ更新していきます。

 

note.com

↑こちらでも不定期に動画付きのデータを更新しています。

 

よろしければ見ていただけると嬉しいです。

 

先生がたの臨床に少しでもお役に立てていただければ嬉しいです。

今後とも 3D歯科 をよろしくお願いします。