3D歯科 のデジタル歯医者入門

最小限の費用と努力で最大限の恩恵を受ける歯科デジタル活用術

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院内Wi-Fi環境の整え方 TP LinkのMesh Wifiのススメ

こんにちは。

3D歯科 です。

 

前回はMedit Link付属ソフトで矯正用のCOPAスプリント製作ができることを紹介しました。

 

digitaldentistry.hatenablog.com

 

今回は、院内で使用する機器などをつなぐ、Wi-Fi環境についてお話しします。

よろしくお願いします。

 

院内のインフラ、Wi-Fi環境

いわゆるIoTもそうですが、院内での歯科機材も、最近ではWi-Fiを使用するものが多いです。

レセコンなどは今もLANケーブル接続でクローズドな通信になっていると思います。

(セキュリティ的にも、ランサムウェアなどの被害に遭わないようになっているはずです)

 

デンツプライシロナのAxanoのように、ユニットそのものがデジタルデバイスと統合されているようにもなっています。

www.dentsplysirona.com

 

大量に撮影する口腔内写真も、Wi-Fi経由でiCloudにアップロードし、

全てのデバイスで共有しています。

レントゲン管理ソフトに入れるのは手作業で行なっていますが・・・

撮影した写真をすぐユニット前の画面で見せることができるのは非常に便利です。

 

Medit Linkなどの、口腔内スキャンしたデータをクラウド保管してくれるソフトにおいても

高速なWi-Fi環境は必須です。

しかもアップロード中に回線が不安定になったら非常に面倒です。

 

Mesh Wifiのススメ

通常、Wi-Fi回線を院内中に行き渡らせるには、Wi-Fi中継機を使用します。

 

このような中継機を2、3台置いておくと、多くのクリニックでは

無線Wi-Fiが切れてしまうことも無くなります。

 

ただ、問題があり、中継機同士の切り替わりの場所でWi-Fiを使用すると、

バイスWi-Fiをどちらにすればいいのか安定せず、うまく使用できないことがありました。

(もちろんデバイスごとに設定していけばいいのですが、Windowsでは複雑でした)

 

例えば同じWi-Fiを共有している場合に使用できる、Wi-Fi接続のプリンターなどは

中継機につながっているデバイスと、親機に繋がっているプリンターでは

うまく使用ができません。

 

また、医院に勤めてくれるスタッフが増えると、院内でのスマホの数も増えます。

スタッフは最新のiPhoneWi-Fiに接続しますが、院内の古いデバイス

「帯域を奪われて(?)」速度が大幅に落ちてしまいました。

これについても設定でなんとかなるのですが、そこまで詳しくないですし、

面倒なことをドクターがやるのはあまりに無駄が多いです。

 

そこで、Wi-Fi環境くらいは詳しい業者さんに頼もうかな・・・と調べていると、

業者が店舗用Wi-Fi、ホテルなどでのお客さんに使用してもらうWi-Fiを整備する際に、

多くの場合では同じような機種を使用していることがわかりました。

 

それが、TP LinkのDecoシリーズです。

これは、アクセスポイントを増やす中継機とは違い、

親機のWi-Fiの届く範囲を拡張してくれるようなイメージです。

 

これをMesh Wifiというそうですが、

Wi-Fiの接続先がコロコロ切り替わることなく、1つの親機にずっと繋がったままになるので

接続も安定し、Wi-Fiを探してデバイスの充電が減ることも無くなります。

 

意外と見落とし、同時接続数

院内でWi-Fi環境を構築し、スタッフにもスマホを接続させてあげる場合。

また院内にウェブカメラをつけたりiPadの数が際限なく増えてきたり。

そうした場合、どこかで突然に接続が不安定になったり、回線が遅くなることがあります。

 

3D歯科 の環境では20台ほどのデバイスを超えたあたりから、中継機が不安定になりました。

 

当時は原因がわからず、中継機を増やしたり最新のものに切り替えたりと対応しましたが、

単純に無線Wi-Fiを繋げられるデバイスの数に上限があった、というだけの理由でした。

 

そこで、このDecoシリーズは150台のデバイスに同時に高速接続できます。

通常の多くの中継機が10から20台ほどだそうなので、院内でたくさんのデバイスを使用するなら

非常にメリットがありそうです。

 

どのモデルが良い?

3D歯科 はDeco X60を選びましたが、平屋建てでユニットが5〜6台以下であれば

おそらくはX20でも十分なのだと思います。

クリニックが二階建て以上の場合などではX60かそれ以上のモデルが良さそうです。

ただし、歯科機材に比べると高価なものではないですし、費用対効果が高そうなので

より上位のモデルにしておくと問題ないかもしれません。

 

しかも、Mesh Wifiのいいところは、このDecoシリーズはどれも互換性があり、

初めは2台からスタートして、接続が届きにくかったり増築した場合には

Wi-Fiシステムを取り替えることなく、Decoをさらに台数を追加すると

Wi-Fiの届く広さを拡大できます。

 

ちなみに 3D歯科 はX60を平屋建てのクリニックで4台用意しましたが、

2台でクリニック中全て接続できました。

2台は箱に入ったまま眠っています・・・

 

まとめ

細々した仕事ではありますが、

院内の機器をつなぐWi-Fiをしっかり整えておくことは重要です。

 

しかもWi-Fiルーターの設定は非常に面倒でもありますが

Decoの設定はアプリをインストールしたiPhoneで、とても簡単にできます。

やや不慣れな先生であっても、おそらく一人で接続できると思います。

 

今回の内容は以上になります。

長い文章でしたが最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

3D歯科 では、毎週木曜日にデジタルを利用した臨床のアイディアを

少しずつ更新していきます。

 

note.com

↑こちらでも不定期に動画付きのデータを更新しています。

よろしければ見ていただけると嬉しいです。

 

先生がたの臨床に少しでもお役に立てていただければ嬉しいです。

今後とも 3D歯科 をよろしくお願いします。