3D歯科 のデジタル歯医者入門

最小限の費用と努力で最大限の恩恵を受ける歯科デジタル活用術

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Medit Link v3.0.0 & Medit Scan for Clinics v1.9.0 大型アップデート!①アップデート内容の紹介

こんにちは。

3D歯科 です。

 

前回はMedit Designのアップデートについてお話ししました。

Medit Designは簡易CADソフトとして扱いやすく良いソフトです。

もう少し掘り下げようと思っていたところ、Medit Link自体の大型アップデートが

リリースされましたのでそちらを先に紹介します。

よろしくお願いします。

 

Medit Linkは言わずと知れたMedit口腔内スキャナーを使用する際の母艦ソフトです。

i700などのスキャナーを接続し、スキャンソフトやTEK、スプリントを作成するための

Medit Appsもここからアクセスできます。

 

何と言ってもクラウドベースでPC環境全てが自動的に同期して、

患者さんのデータがいつでもどこでも、参照できるのは非常に使用しやすいです。

 

このMedit Linkが3.0にアップデートされました。

多くの機能追加がされましたが、何よりも目玉なのは

MacへのMedit LinkとMedit Appsの公式対応

という点でしょう。

 

Mac対応のメリット

普段から仕事でWindowsを使用することは多いと思います。

それならMacで使用できるようになっても、今までの環境で満足している、

という先生も多いと思います。

 

ですが 3D歯科 のお勧めするMacのメリットは

Windowsと違い、ソフトもハードも全世界で同じものが使用できる点です。

 

どうしてもPCは相性問題や、それぞれにインストールされたソフト、ドライバーにより

ソフトや接続したハード(口腔内スキャナー)の動作が不安定になることがあります。

 

スキャン専用マシンとしても(Medit Linkのソフトが安定さえしていれば)

院内のどこまでもMacbook airを持ち運んでスキャンできますし

自宅のMacbookでテンポラリーや模型作り、スプリント作成を

同じソフトや使用感で操作することもできます。

 

また、現場でPCがフリーズしたり、Windowsアップデートが始まっていたり・・・

いますぐスキャンしたい時にも、Mac1台を持っているとバックアップとして利用できます。

 

マシンの買い替えの際にも、Macはすぐ入手できるのでどのPCを買えば、

スペックは・・・グラフィックボードは・・・と思い悩む時間をなくせます。

 

データ処理の高速化

またMedit Link自体の動作も効率化されているようです。

スキャン終了後に患者さんへ模型を表示して説明する際、

今まではMedit Linkがアップロードを終えて処理するまで上下を分けた模型として

表示することはできませんでした。

 

ですが今回からRAWデータ(処理していないスキャンそのままのデータ)ではありますが

スキャン終了直後から上下とバイトをそれぞれ単独で表示できるので説明しやすいです。

 

また処理自体もスキャンの裏で行われるようになっているそうで、

スキャン終了後にAppsなどを使用可能になるまでの時間が短縮されました。

 

Medit Scan for Clinics v1.9.0

さて、肝心のスキャンについてです。

3D歯科 はi700を使用していますが、結論としてスキャンが速くなりました。

 

マシン自体が変わったわけではないのですが、

スティッチ(スキャン途中で部分どうしを繋ぎ合わせて処理すること)が

非常に高速化されたためスキャン中のストレスが軽減されました。

 

プライムスキャンと比較すると、それでもまだスティッチやバイトの認識速度は劣ります。

ですがスキャンチップが小さく最遠心まで届きやすいこと、軽量でスタッフにも扱いやすいこと。

何よりも価格を考えると十二分にスキャナーの中でベストモデルの1つであることは

間違いなさそうです。

 

 

また、i700ではリモートコントロールのためのボタンやカーソルがありますが、

これらを用いての操作がさらに行いやすくなりました。

スキャンデータをPCに触らず回転させて確認、などは(今までも操作すればできましたが)

さらに直感的になり、スタッフも使用しやすくなったようです。

 

ただ 3D歯科 はゲームボーイスーファミ世代なので

あのスティック上のカーソル?はできれば十時キーにして欲しいと思います・・・

ということを業者さんに言うと、ニンテンドーDS以降の世代はあの形状が当然とのこと。

なかなかカーソルのクリック操作がうまくいきません・・・

 

まとめ

ここまで記載しましたが、アップデートで恩恵を受けるのは

すでに使用している先生の作業効率化だけではなく、

これから購入する先生が、何十万円もするメーカー指定のPCを購入しなくてもいい

と言う点なのかも知れません。

 

スキャナー本体だけでの価格を考えると、i700はさらに他のスキャナーより

格安感が増してきます。

 

円安でMacも高額になっていますが、

Apple Storeの再生品ではMacBook Air(M1)も10万円程度ということを考えると

50万円ほどするWindowsのスキャン用のPCと比較すると安価で軽量で、

非常に良い選択肢だと思います。

 

今日の深夜に発表されたiPadは円安で非常に高価になりました。

M1搭載のiPad airを値上げ前の在庫を追加購入したとともに、

今度はMeditがM1搭載のiPadでMedit Linkを動かしてくれることを期待しています。

追記

リリース直後で、ややスキャン中に不安定なこともありましたが、

Meditからすでに3.0.1の修正アップデートが来ました。

この開発の速さがMeditの素晴らしいところです!

 

今回の内容は以上になります。

長い文章でしたが最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

3D歯科 では、毎週木曜日にデジタルを利用した臨床のアイディアを

少しずつ更新していきます。

 

note.com

↑こちらでも不定期に動画付きのデータを更新しています。

よろしければ見ていただけると嬉しいです。

 

先生がたの臨床に少しでもお役に立てていただければ嬉しいです。

今後とも 3D歯科 をよろしくお願いします。