3D歯科 のデジタル歯医者入門

最小限の費用と努力で最大限の恩恵を受ける歯科デジタル活用術

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MeditスキャナーとMeditLinkソフトウェアの紹介④Medit Linkとスキャンデータ管理について

こんにちは。

3D歯科 です。

 

前回は進化を続ける口腔内スキャナー、Medit i700と

現状最速・精度のスキャナー、プライムスキャンの比較を行いました。

digitaldentistry.hatenablog.com

 

今回はMeditのスキャナーでスキャンをする際の管理ソフトである

Medit Linkについて紹介します。

よろしくお願いします。

 

Medit Linkについて

Meditのスキャナーを使用する際には、まずはMedit Linkを立ち上げます。

Medit Linkを立ち上げてスキャンを行う操作をすると、

Medit LinkからMedit Scanというアプリが開き、スキャンが行える。

そういった仕組みになっています。

 

Medit Linkはなんと無料で使用できるソフトであり、

そこに機能追加する形でさまざまなアプリをインストールし、

それもまた無料で使用することができるようになっています。

 

Medit Linkは現状ではWindowsのみで動作するソフトですが、

M1 Macでも開発がされており、 3D歯科 もベータテストを行なっていますが

通常の機能とスキャンは大きく問題なくMacbook Airで使用できています。

ただし後述するアプリはまだ制限が多いです。

 

口腔内スキャンを入手した後に考えることは、

PCのストレージの問題とバックアップの問題です。

 

ちなみに 3D歯科 は毎日のようにスキャンを行いますが、

1年間で約1TBのストレージを消費しています。

1TB=1000GBですので、1日に3GBくらいのデータ量が積み重なっていきます。

 

Meditでのデータ管理 クラウドストレージについて

さて、この口腔内スキャナーでの問題となるストレージ量についてですが、

3D歯科 の購入したプライムスキャンではスキャンデータのストレージ用に

2TBのHDD(SSDではない)がインストールされています。

 

これを2年弱で使用し尽くしてしまい、現状ではプライムスキャンのデータを

ミラーリングしてNASで保存するほか(自動でバックアップしているという意味です)

古いデータを2、3ヶ月ごとに外部HDDにデータを移動させています。

 

これは正直言って非常に面倒です。プライムスキャンのユーザーでは

パソコン部分を開腹し、容量の多いHDDに交換している先生もいるようですが

現状保守期間を延長しているので、保守対象外になることは行わずに様子を見ています。

 

さて、対するMedit Linkは、ストレージは基本的にはクラウドストレージのみで

スキャンデータを保存しています。(アプリ使用時のみダウンロードしているようです)

この辺りの挙動が非常に優秀であり、開発されているMeditのプログラマー

非常に考えて作成しているのが、さわれば触るほどにわかります。

 

クラウドストレージにて、なんとMedit Linkは10TBのデータを有しています。

ですが基本的には1GB(TBではなくGB)までのデータが無料であり、

10TBのクラウドストレージを利用するにはサブスクリプションに登録が必要です。

 

結局有料か、と思われる先生がいるかもしれませんが、なんと月に1ドル程度です。

 

10TBのクラウドが月に1ドル。

例えばiCloudは50GBで約1ドルです。

10TB=10,000GB 200倍のストレージ量です。

なんとなく独占禁止法などが不安になるほどの大盤振る舞いですが、

とにかく利用しない手はありません。

 

10TBあれば10年近く使用できるかもしれません。

10年と言わず5年後には歯科の世界は大きく変化が訪れているでしょうから

口腔内スキャナーももっと高性能なものが格安で手に入り、

今予想できない機器でスキャン?を行なっているはずです。

10年使用できれば十分です。

 

ただ、サブスクである以上、たくさんのスキャンを行なって手放せなくなったところで

月支払いが100倍くらいの価格にされても、(100倍は誇大ですが数倍は十分あり得ます)

臨床で使用する以上は価格を支払続ける必要があるのが懸念事項です。

 

ストレージの必要性について

何も保存方法を考えなくても、過去データを削除してしまえば問題ない。

そう言った考えの先生もいるはずです。

ですが 3D歯科 では例えば5〜10年前のスキャンデータから

将来に補綴する必要ができた際に歯牙データを再現できる、

そういった付加価値を含めて患者さんへアピールしますので

データの保存性は非常に重要視しています。

 

今、不要と思っていても、10年後には非常に大きな資産になるはずです。

治療前のデータがあることで、患者さんからのクレームからも身を守れますしね。

(そんな活用はないのが一番ではありますが)

 

Medit Appと将来の展望について

はじめに記載した通り、Medit Linkはアプリをインストールすることで

さらに高機能になります。

これについては次回からいくつか紹介させていただきます。

さらに、Medit Linkと使用頻度の高いアプリの非公式マニュアルも

noteの方で更新できればと思っています(夏休みなどの長期休暇でnoteを更新したい・・・)

Meditのアプリ開発も恐ろしいスピードで進んでおり、

つい最近ではスプリント作成もアプリで簡単にできるようになって戦々恐々しています。

スプリントアプリの裏ではバーチャル咬合器があるため、

AIでのクラウン製作がMedit Linkで可能になる日も1年かからず可能になるのでは

と期待しつつ将来の診療の変化の大きさに不安もあります。

 

3D歯科 では将来に活かせそうなアプリや技術などを紹介し

わたし自身もデジタルデンティストリーの進化に取り残されないように頑張ります。

 

今回の内容は以上になります。

長い文章でしたが最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

3D歯科 では、毎週木曜日にデジタルを利用した臨床のアイディアを

少しずつ更新していきます。

 

note.com

↑こちらでも不定期に動画付きのデータを更新しています。

STLはブログで配布できませんが、noteであればダウンロードできます。

よろしければ見ていただけると嬉しいです。

 

先生がたの臨床に少しでもお役に立てていただければ嬉しいです。

今後とも 3D歯科 をよろしくお願いします。