3D歯科 のデジタル歯医者入門

最小限の費用と努力で最大限の恩恵を受ける歯科デジタル活用術

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デジタルデンティストリーの新技術紹介②フェイススキャン導入編

こんにちは。

3D歯科 です。

 

 

前回はデジタルデンティストリーの新技術紹介として、

Windows専用であったMedit Linkソフトが、Macにも対応予定であることを紹介しました。

 

 

今回は、最近特によく聞くようになってきたフェイススキャンについて紹介します。

digitaldentistry.hatenablog.com

こちらでもDSD(デジタルスマイルデザイン)についてお話ししましたが

単純な顔貌写真では、左右や上下のずれがあると重ね合わせがうまくいきません。

そのために口腔内スキャンと同じように、顔もスキャンを行えると

その後の治療に役立てられます。

 

フェイススキャナーの種類

現在で入手しやすい歯科用フェイススキャナーはいくつかあります。

 

Bellus(現在利用できません)

つい最近まで一番入手しやすいものはBellus Dental Proでした。

歯科用フェイススキャンアプリ Bellus3D Dental Pro | 日本国正規代理店デンタルバイオビジョン

ですが去年に唐突にサービス終了を言い渡され、現在利用できないです。

こちらは講習会や学会発表でも時々紹介されていましたが、

iPhoneで顔の周りを10秒ほど撮影すると、大まかな顔のスキャンができるというものでした。

ですが簡易的な性質であり、歯列のSTLとの重ね合わせは

手作業でだいたいで行っていたため、参考程度というものでした。

 

CT内蔵フェイススキャン

これは新規開業をするような先生は調べたこともあるかもしれません。

シロナのガリレオスや、プランメカのCTのフェイスや顎運動の撮影など

CTに付加価値がついたモデルが増えてきているようです。

ですが、あまりに高額であるため、そのためにCTを選ぶというよりも

最高峰のCTを購入するとおまけでついてくる、という方が正しいかもしれません。

3D歯科 も存在は知っていますが、CTは廉価機を使っているため、

試したことはありません。

 

SNAP

これはWindowsタブレットであるサーフェスに接続し

専用のアタッチメントを口腔内に(フェイスボウのように)セットし

撮影をすることで口腔内データとフェイスデータのマッチングを行うものです。

最近このモデルをよく広告やドクターの発表で見るようになってきました。

3D歯科 も使用してみましたが、確かにBellusよりも高精度で撮影でき

口腔内のSTLとのマッチングが半自動で行えるのは魅力です。

価格はタブレットを入れて40万円前後でしょうか。

 

スキャン速度はWindowsタブレットの性能に依存するようで

タブレットもそこそこ値段のするものを推奨されています。

CTと比較すると手軽なのですが、マッチングをするためには

フェイスボウのようにバイトプレートをシリコンバイトなどで固定し

バイトプレートあり、なし、の状態を2つスキャンすることが必要になります。

また、動揺歯があるとマッチング精度が下がる弱点があり、

3D歯科 では全顎補綴にフェイススキャンを利用しているので

動揺歯でマッチングがずれるのは厳しいのではないかと考えています。

何よりも 3D歯科 はApple信者であるため、Windowsタブレット

高い費用をかけられず、購入は断念しました。

 

Revopoint POP

これは医療機器ではなく、汎用の3Dスキャナーです。

ですが3Dプリンター同様、日進月歩で進化しています。

]

 

去年発表されたPOP2を現在使用していますが、

工夫することでバイトプレートのようなものを使用しなくても

直接、フェイスデータとぜんしデータを同時に取得できます。

さらに最近発表されたRevopoint MINIはさらに高精度で

近い距離でスキャンできるようで、期待しています。

次回はこのRevopoint POP2について、

フェイススキャンとしての利用を紹介します。

 

まとめ

 

今回の内容は以上になります。

長い文章でしたが最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

3D歯科 では、毎週木曜日にデジタルを利用した臨床のアイディアを

少しずつ更新していきます。

 

note.com

↑こちらでも不定期に動画付きのデータを更新しています。

STLはブログで配布できませんが、noteであればダウンロードできます。

よろしければ見ていただけると嬉しいです。

 

先生がたの臨床に少しでもお役に立てていただければ嬉しいです。

今後とも 3D歯科 をよろしくお願いします。