3D歯科 のデジタル歯医者入門

最小限の費用と努力で最大限の恩恵を受ける歯科デジタル活用術

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デジタルデンティストリーを導入しやすくするために④(ものづくり補助金にトライしよう)

こんにちは。

3D歯科 です。

 

 

4月は補助金助成金の公募要項が発表になっています。

毎年ぜひ確認するようにしてみましょう。

 

今月は4回にわたり、デジタルデンティストリーを導入する足掛かりとなる

補助金助成金の活用方法!?についてご紹介しています。

改めて、4月の内容は完全な私感であり、情報を活用する際は必ず先生方自身の判断にてお願いします。

 

前回までは助成金働き方改革推進支援助成金についてお話ししました。

digitaldentistry.hatenablog.com

 

4月最終週である今回は、ものづくり補助金の対策についてお話しします。

よろしくお願いいたします。

 

ものづくり補助金について

ものづくり補助金は、中小企業庁が中心になり、国内のものづくりに対しての投資を行う目的で行われています。

歯科の投資はせいぜい数百万から1000万円などですが、中小企業の工場などへの投資は

金額の桁が異なることも多くあります。

 

その際に、1000万円までを、投資額の半額ぶん助成してくれるのがこの補助金です。

 

金額が大きく魅力的なぶん、ライバルも多く、また書類が揃えば必ず受給される助成金と違い

コンペのような体裁で行われています。

 

必要なものは、書類を整えることだけでなく、

審査する人たちの目に留まるような事業計画作り、です。

 

ものづくり補助金の事業計画作成について

ものづくり補助金で最も大変なのはこの事業計画を作成することです。

一般企業の案件を取るためのコンペと同様で、頑張って作成しても

審査員の目に留まらず、落とされてしまうと全くの無駄になります。

 

そのため各社気合の入った事業計画を作るのですが、一昔前はこの事業計画も

仲介会社にほとんど丸投げして作ってもらっていたことが多かったようです。

ですが2、3年前より仲介業者への報酬限度が作られたことや、

事業計画を手伝ってもらった業者名や支払った報酬を記載する箇所ができて

プロの仲介業者が優遇されにくくなっているようです。

 

つまり、必要なことは「審査員の目に留まり」「プロでは作らないような新しい計画」

「素人から見ても面白そうと思ってもらえる事業計画」です。

 

事業計画の審査をする相手を知る

さて、助成金では書類の審査を行うのは地方の雇用均等室の職員の方でしたが

今回のものづくり補助金の審査員は違います。

 

全国からの膨大な事業計画に目を通すわけですから、公務員の仕事量を超えます。

審査員は、ズバリ、パソナグループの契約した派遣社員、です。

 

この情報だけでもどのようなポイントを抑えればわかってくる先生もいるかも知れません。

今回はさわりだけをお話ししますが、特に強調しておきたいのが

審査員は歯科の知識はないし、あまり興味もない」状態だということです。

 

また、膨大な量の計画を読んでいるはずですので、

言い回しや単語がわかりにくいと、そもそも読まれません。

誰が読んでも、ざっと読んでも、事業の概要がわかるように作成するのが大事です。

 

事業計画書の書式

さて、計画書作成においては、一般企業のIRや事業計画書のようなものを参考にできます。

個人的にはミリングマシンで有名なRolandDGの事業計画書を参考にしましたが(ネットにあります)

www.rolanddg.com

企業の作成する事業計画書は、さっと読むと何が言いたいのかわかります。

 

サマリー、現状の問題点、解決方法、具体的な対策方法、必要なコスト、スケジュール

この辺りを10ページ以下のレポートにまとめるのです。

 

また、文章だけではなく、写真や図を作成し、目を引くような内容にしましょう。

この時、学術論文を書いた経験のある先生はお分かりかも知れませんが、

写真や図にタイトルや注釈をつける必要があります。

 

専門用語を使わず、高校生が読んでもわかる文章・内容で記載しましょう。

とにかく読み手には歯科の知識はありません。

 

歯科で行う手法や手技には必ず写真や図をつけ、歯科独自の問題点やその解決方法を記載します。

 

採択されるかどうかは、採点によって決まる

例えば事業計画書は銀行から融資を受けるときにも作成しますが、

企業や融資における事業計画書と大きく異なる点があります。

 

それが、補助金の採択は「採点方式」で行われている、ということです。

国が行う補助金で、例えば誰か一人の直感でこの事業計画書が良い!といっても

客観的に見て納得されにくいでしょう。

また、採択の審査をしている多くのスタッフは、パソナ派遣社員です。

誰でも、同じように、判断できる採択基準があって然るべきです。

この点をしっかりと考えて、事業計画を組み立てていくべきです。

 

まとめ

今回までの4回にわたり、助成金補助金についてお話ししました。

確かに初めはとっつきにくかったり、面倒に感じたりされると思います。

確かに手続きは面倒です。どの助成金補助金も提出してすぐに採択で終了、ではなく

何度か担当者とやりとりして進めていく形になります。

 

ですが、国が助成金補助金を用意しており、他の企業や歯科医院はこれを活用しています。

やはり補助を受けてコストを抑えてデジタル機器を導入することができれば

患者さんへのチャージも抑えることができ、競争力が上がるはずです。

ぜひ、重い腰を上げて、助成金補助金に取り組んでみましょう。

他の近隣の歯科医院も、思ったより活用しているかも知れません。

 

今回の内容は以上になります。

長い文章でしたが最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

3D歯科 では、毎週木曜日にデジタルを利用した臨床のアイディアを

少しずつ更新していきます。

 

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よろしければ見ていただけると嬉しいです。

 

先生がたの臨床に少しでもお役に立てていただければ嬉しいです。

今後とも 3D歯科 をよろしくお願いします。