3D歯科 のデジタル歯医者入門

最小限の費用と努力で最大限の恩恵を受ける歯科デジタル活用術

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3Dプリンター出力後の後処理について

みなさんこんにちは。

3D歯科 です。

 

仕組みがわかれば使いこなせる!

今回は簡単に3Dプリンターの後処理をお話しします。

 

そして、模型が出力された後は「後処理」が必要です。

  1. まずは簡単にティッシュで拭く
  2. レジンごとに洗浄する(水洗いかアルコール洗い)
  3. 光重合をさらに行う

です。

 

この際に注意としては、未重合レジン(液体のままのレジン)

を触る際には、必ずグローブをつけるということです。

100円均一のビニールグローブでも構いません。

最悪レジンに触れるとレジンアレルギーになってしまい

日々の診療のレジンにもアレルギー反応が出る可能性があります。

 

3D歯科 ではダイソーの厚めの40枚入りビニールグローブを使用しています。

コロナ禍のグローブ高騰により、ラテックスはこんなところでは

使用しなくなってきました・・・

ビニールでもいいので、汚れたらどんどん交換するのがいいと思います。

 

まずお勧めは水洗いレジン

基本的には初めには3Dプリンターのメーカーが作っている

純正「水洗いレジン」をお勧めします。

これなら後処理は水道の普通の水洗いでできます。

(使用した水を水道に流すべきかどうかは自治体に確認してください)

またレジンを重合させる時間などのパラメーターも

メーカーが公開しているため、失敗しにくいです。

 

ですが、テックやスプリント用などの、口腔内で使えるレジンは

水洗いタイプはなく、アルコールでの洗浄が必要となります。

3Dモデラー界隈ではイソプロが入ったものを使用する方も多いようですが

消毒用エタノールで問題ありません。

何より、歯科医院では必ず在庫がありますし安価で入手できます。

 

こういった機会を使うか、アルコールを入れたビンの容器を

超音波洗浄機にかけて10分ほど洗浄します。

その後、歯ブラシで優しくキレイにしてから

重合器を使って完全重合させます。

 

これも 3D歯科 はモリタのアルファライトを使用していますが

ペンタイプのCR用の重合器も使えますし、

ターンテーブル付きの簡易重合器も安価で手に入ります。

 

 

 

こうした3Dプリントで必要な機器である

重合器、超音波洗浄機、歯ブラシ、グローブ、エタノール・・・

全て歯科医院はすでに常備されている、という点も

歯科のデジタル化で3Dプリンターがお勧めな理由です。

 

最終重合での作法について

最終重合はダイレクトボンディングでもそうですが、

空気に触れずに行うのがベストです。

グリセリンジェルを塗って重合させるか、

透明の容器にを入れて、そのまま重合器にかけるのがお勧めです。

 

そこまで終わったらアルコール綿でさっと拭いて

模型(テック、コピーデンチャーなど)の出来上がりです。

 

ここまで書くと面倒に感じますが、

途中の工程は全て機械任せでOKなので

3D歯科 は、アルジネートと石膏よりも

楽で楽しく作業しています。

 

また、模型を破損してもまた複製できるのもいいところです。

 

いよいよ具体的な操作方法へ

さて次回からはいよいよMeshmixerでの模型作り

解説していこうと思います。

 

 

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今後も 3D歯科 では

先生の臨床に少しでも役に立てるような情報を発信していきます。

今後もよろしくお願いします。